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僕は地球から来ました。よろしく。 |
「地球環境の変化と健康影響」 近年、先進国を中心とする経済活動水準の高度化に加え、発展途上国を中心とした人口の急増・都市中心、さらに国際的な相互依存関係の拡大を背景として、地球環境問題が顕在している。のれは地球温暖化、酸性雨、砂漠化、オゾン層破壊などを指しているが、地球規模の単なる問題にとどまらずヒトの生命を脅かす可能性をはらんだ公衆衛生学上の問題でもある。 地球環境問題は各国における経済・技術開発と表裏一体の関係にあるが、一国でこの問題を克服できる性質のものではない。このため、環境と開発を統合することを目的とした「環境と開発に関する国連会議」(UNCED/地球サミット)が1992(平成4)年にリオデジャネイロで開催され、世界の180カ国の政府代表団が出席した。この地球サミットでは、持続可能な開発に関する人類の権利、自然との調和、現在および将来における公平な開発グローバルパートナーシップの実現などについて議論され、ヒトと国家の行動原則を定めた「環境と開発に関するリオ宣言」とその詳細な行動計画である「アジェンダ21」および、「森林に関する原則声明」を採択した。このほか、「気候変動に関する枠組み条約」や「生物の多様性に関する条約」が署名されるなど、地球環境問題に対する世界的な関心の高まりを反映する国際会議であった。 一方、地球温暖化、酸性雨、砂漠化などは、ヒトの生活空間だけでなく家畜などの牧草地をも奪うことから、人口の急増に見合う食料を今後とも安定供給できるかどうかを決定する重要な鍵を握っているとも言える。 「予防・健康増進活動の医療経済評価」 予防医学の領域においても、医療経済学の役割は重要である。日本では、地域や職域においてさまざまな予防・健康増進活動が行われてきたが、従来、これらの活動は十分に評価されてきたとはいいがたい。しかし、限られた保健医療資源と予算のもとで、地域や職域における人々の健康状態の底上げを行うためには、さまざまな予防・健康増進活動を見渡して、その活動の優先順位をつける作業が不可欠となる。そのさい、有用となるのが医療経済学の一分野である医療経済評価である。 「貧困者に対する公的扶助」 歴史的にも、社会福祉の最大の課題は貧困であった。「生活困窮に陥った者に対しては、国家扶助によって最低限度の生活を保障する」と社会保障の定義にあるように、最後の手段として用いられるのが生活保護法であある。すなわち年金や自動扶養手当といった他の制度、親族によう扶養といったあらゆる手段を活用し、それでも最低限度の生活を維持できない場合には、その不足分を補うかたちで生活保護法により各種の扶助が行われる。 したがって福祉事務所に申請すれば自動的に適用されるのではなく、利用できる他の手段がないか、貯金や資産の有無、扶養できる親族の有無など、プライバシーにも踏みこんだ資力調査 means test が行われる。 社会保障の体系では、“公的扶助”と列挙されているが、公的扶助=生活保護制度と考えてよい。生活保護法では、“給付”ではなく“扶助”という言葉が用いられ、具体的には生活扶助、教育扶助、住宅扶助、医療扶助、出産扶助、生業扶助、葬祭扶助、介護扶助の8種類の扶助がある。公的扶助とはこれらの総称である。 これらの扶助は最低限度の生活を維持するため必要な範囲内で扶助される。あくまでも“最低限度”の生活であって、たとえば教育扶助はあくまで義務教育の就学に限られ、生活保護受給世帯の子弟が高校やそれ以上の教育を受けたくても世帯分離しない限りできない。住宅扶助も賃貸住宅の家賃であって、不動産の保有は原則として認められない。衣食といった生活費に対する生活扶助も、居住地、家族数などに応じて保護基準が定められ、たとえば2002(平成14)年度は1級地に居住する標準3人世帯で月17万6970円とされている。もし世帯の収入が月10万あれば、不足分の7万6970円が生活扶助額となる。 生活保護被保護世帯数は、景気の変動に影響を受ける。被保護世帯数は1984(昭和59)年をピークに減少してきたが、近年の不況により再び増高に転じた。保護開始の理由としては、“世帯主の傷病”が約6割を占め、傷病が貧困の原因として今なお重要であることを物語っている。しかし近年では不況による収入減の割合が増加している。 生活保護制度の財政規模は年間約1兆7千億円にも達するが、金額で最大なのは医療扶助である。生活保護費の58%が医療費の支払いに当てられている。 「感想」 予防と健康管理ブロックで環境のことや健康管理のこと、さらに医療経済について考えてみて特に私が改善しなければと思ったのは、貧困のことです。 歌詞のなかにもあったように、私たちのように何不自由なく衣・食・住が営めている人がいる一方で、餓死する人がたくさんいます。このような状態をすぐに改善するのは難しいことだからこそ、一人一人が事実をちゃんと知り自分にできることから始めなければいけないと思います。 このことは環境保護や、病気の予防にも言えることだと思います。知っているのと知らないことでは全然違うので、視野を広げていかなければいけないと思いました。 --終わり |